エンジンがかからない
「あぁぁまたやってもうた。ごめんよエリさん・・・」
ほんと毎度のごとく乗っていないためにあげてしまったバイクのバッテリー。。
車とブースターで繋いでエンジン始動!は何度かやっているので、今回もまたその作戦です。マーチ君は実家なので今回はオット君&プレオ君に助けてもらいます。
4月のある晴れた週末、オット君&プレオ君にバイク置場まで出動してもらいました。
さっそくエリミをばらそうとしたら、、、シートを外すために外さなくてはならない荷かけフックを外すための六角レンチがありません。どこいったΣ( ̄□ ̄;)
そう、エリさんはシートを外すまでの道のりが長いことで有名なのです。
ここで一度断念。。。六角レンチを購入して別の日にリベンジ。オット君、ごめん。
そしてリベンジDay。またまた週末にオット君&プレオ君に出動してもらいました。
まずはバッテリーを出します。サイドカバーを外し荷かけフックを4つ外し荷かけフック下のメッキカバーを左右外してねじを左右後ろの3か所外してやっとシートが取れる。バッテリーの上のジャンクションBOXを横にずらしてねじで止めてあるカバーを外してやっとバッテリーとご対面。
車のバッテリーとブースターで繋いで、エイッ!始動!
・・・かからない。。。
どうもバッテリー自体、もうダメなようです。そういえば交換したのはいつだっけってくらい昔です。
作戦は変更。バッテリー交換をしなくては。
バイクはこの月から月極契約している公共地下駐車場に移動しました。
バッテリー交換
生まれて初めてのバイクバッテリー交換。自分にとってはある意味冒険でとてもエキサイティングな体験だったので、ここに奮闘記&忘備録として記録しよう。
旅行やらなにやらでバタバタしていてバッテリーを購入したのはGWあけてから。
バッテリー交換なんて自分でやったことないから、正直不安でほんとはショップに持って行ければ良かったのだけど、バイクを地下駐車場に止めてあるので運び出すのが難儀かと思って。
でもバイク用バッテリーはネットなら格安なものがいっぱいあることを知り、「この値段なら万が一失敗してもいいかな」とちょっと気が楽になったこともありレッツチャレンジ!
何事も経験である。
交換方法はネットで検索したらEVOC総長もんまさんの解説ページがヒット、ありがたくプリントアウトして携帯しいざ出陣。
購入したバッテリー
「ふむふむ、この液体を入れればいいのか」と説明書に従い気軽に手を進めたが、よく読んだら液体が「希硫酸」(つまり硫酸?!)であることに後から気が付いてビビるいくら。電器の仕組みがいまだよくわかりません。
バイク置場に来てみれば、テールランプがバリバリに割られていていきなり出ばなをくじかれる。
誰じゃゴルァー!ヽ(`Д´)ノ
誰かがバイク出し入れの際にぶつかったのだろう。
月極でも停めるところは自由なので今後は手前ではなく一番奥にしようと誓う
気を取り直してさっそくエリさんをばらします。
バッテリーを見えるまでにするのはもう何度もやっているので問題ないのだけど、今回はそのバッテリーを引っ張りださなくてはなりません。
はたと困ってしまったのは、どうしても引っかかってしまうパーツがあることです。
こちら
この鉄板がじゃましてバッテリーが取り出せません。
「むむむ・・・この鉄板も外さなきゃいけないのかな・・・」
鉄板は4つのネジで固定されています。片側は簡単に取れるけれど、もう片側が問題です。サイドカバーがじゃましてネジが外せません。
「ってことはもしやこっちのサイドカバーも外さなきゃいけないの?」
このサイドカバーがこれまたスンナリ外れそうにありません。リザーブのつまみがあったりと、できればばらしたくはない感じ。。。
なんかこの話題、いつだったかEVOCの掲示板で見たような気がする。ちゃんと見とけばよかったな。
でも、もんまさんのあんちょこの画像を見る限り、鉄板は片側しか外していないように見えます。片側だけはずせばイケるのかな。
そんなこんなでこの部分が一番手間取りました。
しばし奮闘した結果、鉄板の片側だけネジを外し、じゃっかん強引に鉄板を持ち上げてジャンクションボックスを横にぐいぐいとずらして鉄板に挟む感じに固定、なんとかバッテリーが取り出せそうです。
「エイっエイッと・・・とれたー!!」
鉄板を外さなくてもバッテリーを取り出すことができました。
新しいバッテリーを置き換えて、順番を間違わないように慎重に固定して・・・
「ってあれ、ねじが固定されない・・・。」
どんだけ回しても空回りするだけです。
「お、おかしいな・・・」
これまたうっかりしていてバッテリー固定用のねじは反対側にナットを入れなくてはならなかったのです。もっかいバッテリーを引っ張り出して(小さいのになんて重いんだこの子は)ナットを入れて、今度こそ・・・。
「し、閉まったー!」
ネジが閉まったくらいでひとり大喜びするいくら。
そこへ駐車場の管理人のおっちゃんが見回りに登場。一応説明しとかなきゃか。
「すいません、さっきからゴタゴタ作業していて。バッテリー交換中でして」
「いやいや、大丈夫だよ。すごいね、マシンに詳しいんだね」
「いぇいぇそんなこともないんですけど」(えっへん)
「あれ、素手でやっているんだ?どっかに軍手なかったかな・・・」
「あ、大丈夫です、ありがとうございますっ」
細かい作業するのに軍手は苦手なので素手で作業していたのだ。
これでとりあえず交換はOKなはず。すべてのネジを締めてシートもはめて、元通り
「って、あれ、そーいえばもしちゃんとエンジンかからなかったらまた開けなきゃいけないとか?」
・・・・。
否!きっとかかる。絶対うまくいく。・・・と信じてる。
とはいってもやっぱ電気だから、ちょっと怖い。。なんか間違って繋いでて爆発とかしたりしないよね・・・。
小心者いくらが出現。
「よ、よし、頭を冷やすためいったんここを離れよう」
まっくろに汚れた手を洗いにトイレにいった。
さて。やりますか。やらなきゃならんのだよ。
気を取り直していよいよエンジン始動テストです。
はたから見たら明らかに挙動不審な動作でまずは鍵を回しました。
エイッ
・・・電気系統はちゃんと点灯。
爆発も、しない。
ってことはちゃんと繋がってるってことだよね。
じゃ、じゃぁ、セル回すよ?
ドキドキドキ
・・・きゅるるるる
「うおっ!ちゃんと回った!」
古いバッテリーより元気に回っています。
交換は成功だ\(^O^)/
しかし。
しかし。
しかし。
エンジンがかからない(T_T)
何度もセルを回すもなかなかエンジンがかかりません。
えーと。
とりあえず、調べよう。
ネットで検索すると、ひとつの有力な回答がありました。
「長期間乗らなかったせいでガソリンが悪くなりキャブがかぶっているのでは」
・・・そうだとするともう自分でどうこうできる範囲ではなりません。
私にできる努力はここまでかorz
お世話になっているレッドバロンに電話。
「すいませーん、エンジンがかからなくて~・・・・」
相談したところ、バイクを引き取りに行くことは可能だけど、保険を通せば無料で移動できることもあるからまずは保険を確認してみては?という好意的な回答をいただきました。
いったん電話を切る。
保険を確認するには自宅に戻らなきゃ。でももうちょっとダメもとで頑張ってみようか。とりあえず停めるところだけ一番奥に移動しよう。
バイクを奥の駐車場に移動してから最後にもうちょっとだけ、とセルを回していると、ふと声をかけられました。
「よかったら手伝いましょうか?」
停めていたバイクをとりにきた通りがかりのおじさまでした。
「あ、や、だ、大丈夫です」
彼はどうやら私がバイクがうまく停められなくて苦戦しているように見えたようでした。状況を説明して丁寧にお礼を言って行ってもらいました。何はともあれ、親切心は嬉しい。
「うーん、今日はおじさまにもてるな」←勘違い
その直後だ。
セルを回して聞こえるエンジン音にわずかな変化を聞き取ったのは。
「ん?!もしや?!」
2度・・・3度・・・セルを回すたびに徐々にその低音ははっきりとしてきた。
・・・そして
ブロロロロ・・・
「!!!!!」
かかりかけたエンジンはすぐに止まったが、ここまできたなら・・・
ブォン!ブロロロロ
かかたー\(≧▼≦)/!!!
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そんなこんなの貴重な体験バッテリー交換奮闘記。
できなかったことができるようになるって嬉しいね。
でもいろんな人に心配やら迷惑かけてしまった。
同時にいろいろな親切をいただいちゃって、ハートフルな経験でもありました。
ごめんなさい、ありがとう。
エンジンがかかったその後は、バッテリーを充電するため周辺を少し走って、その足でさっき電話したレッドバロンまで行ってきました。エンジンかかりました報告&割られたテールランプカバーの注文をしに。そこでテールランプの常灯?が切れていることが判明。パーツが届くまでと赤い電球を無償で貸してくれました。(赤いカバーがないのでクリア電球だと違法になってしまうんだそうで)
ありがとん
待つこと1年半の狙っていた駐車場に空きが出たと連絡をもらったのが3月末。前の駐車場より近くて屋根付き&盗難防止付きなので便利になります。少し高くなるのが難点だけどしばらく利用予定。
バッテリーをあげるたびに、
「私はバイクに乗る資格はないのではないか」
と後ろ向きな気持ちが芽生える。ほんとはちょくちょく乗らなければならない乗り物だ。
今回はぎりぎり自己解決できたけれど、もしまたいつか乗らないせいで動かなくしてしまってショップに頼らなければならなくなったら、その時はバイクを手放す時だと思ってる。
こんな不甲斐ないオーナーなのに
走ればいつだってエリミは元気をくれる。
エリミと出会い乗り始めて丸10年。
未だに飽きることなく、どんなバイクよりエリミが一番だし大好きだ。
もう少しだけ、どうか、よろしく。
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